今回のBlogシリーズでは、印刷業のビジネスモデルの変革に関する情報をお届けいたします。
私たちは、新しいスマイルカーブというアプローチを取り入れ、印刷業界におけるビジネスモデルの転換についての情報を提供してまいります。

私たちのBlogシリーズでは、以下のような内容を取り上げております:

1. スマイルカーブとは何か、その概要と応用例の紹介
2. 印刷業界におけるスマイルカーブの適用方法とメリット
3. ビジネスモデル変革の成功事例と失敗事例の分析
4. スマイルカーブを活用した新たなビジネスモデルの提案

私たちの情報は、印刷業界の経営者の皆様のビジネスの成長と発展をサポートすることを目的としております。

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スマイルカーブとは?

スマイルカーブとは、製造業における付加価値構造を表す曲線のことで、製品を市場に投入するさまざまな段階で、付加価値がどのように変化するかをグラフで表したものです。

スマイルカーブの図Smule curve

上のグラフで表すように、「川上」(R&B:研究開発、商品企画、デザイン、商品製造)と「川下」(流通、販売、マーケティング、アフター)商品価値が高く、製造業においては、高付加価値があっても時間とともに商品の市場価値が低下し、一般的な商品になる、いわゆる「コモディティ化」である。

そこで、印刷業と言えば、一律の情報を大量に生産する技術(オフセット印刷等)は、市場に投入されて以来数十年が経ち、高付加価値とはいえず、まさに「一般的(コモディティ化)」といえる

印刷業界での選択肢は?

それでは一般的(コモディティ化)が進んでいる印刷業では、今後はどのような方向に進むことが考えられるでしょうか?

選択肢は次の通り、4つ挙げられます。

 1.現状にとどまる
 2.新たなビジネスモデルの創造
 3.川上(上流)へのシフト
 4.川下(下流)へのシフト

一つづつ、確認していきます。

1. 現状にとどまる

ICTを駆使し、徹底的な自動化・省力化で製造。ただし、市場では「一般的(コモディティ化)」しているので市場拡大は望めず、競合との厳しい戦いになる。
むしろ市場は縮小する。

2. 新たなビジネスモデルの創造

現状のビジネスにこだわらず、付加価値の高い新たなビジネスモデルを創造する。人材、設備等、会社を一新する投資を行う。

3. 川上(上流)へのシフト

今までのノウハウを活かし、インキ製造、機器の開発、新たな印刷技術の開発などを行い、供給する。

4. 川下(下流)へのシフト

今までのノウハウを活かし、コンサルティング、マーケティング・プロバイダーなど新たなビジネスモデル。これらを複合したサービス提供する。