「印刷業界は厳しい…」といわれる今日ですが、果たしてどのくらいのものなのか?
現状把握のために2020年までの印刷市場規模予測をみてみましょう。
グラフ
上のグラフが示すとおり、印刷市場は急激に縮小しています、いまは中位予測の数位ですが、楽観的な予測であってもこんなに下がっているんです。
現在2019年は5兆円規模ですが、実はこの数字の中には受注を受けた印刷会社が下請けに印刷発注をするダブルカウントが含まれます。
8割とみていいでしょう、という事は4兆円を切っているということです。

では何の印刷が減っているか?想像してください。
新聞?雑誌?ダイレクトメール?
もう少し俯瞰して考えてみましょう。

昨日あなたは何か書類を捨てましたか?
どうして捨てたんでしょう?
もう必要ないから?邪魔だから?
そう、そこにはあなたにとって要らない情報が印刷されていたんです。

データで情報をやり取りするのが当たり前になった昨今、
無駄な印刷物が減ってきているんですね。

いま私たちが見ている日本の印刷市場は成熟期にいます。
成熟期は迎えた時点ですでに減退期へのスタートを意味します。

すでに減退期へ一歩足を踏み入れてしまった私たち印刷会社は今までのビジネスモデルを考え直さなければいけない時期に突入しました。
ただ紙の印刷が発注されるのを待っているだけの昭和の自販機ビジネスモデルでは通用しないという事を念頭に置いて、ビジネスの考え方、仕事の仕方を変えねばならないのです。