デジタルワークフローの変革は、印刷業界をはじめとするさまざまな産業で主要なトレンドとなっています。
しかし、DXはビジネスのやり方全体を変え、企業全体の変革を求めています。
そのためには、戦略、システム、組織だけでなく、人々の価値観や意識改革も重要な要素です。
今回ご紹介するマッキンゼーの7Sは、このようなビジネス変革に役立つフレームワークです。
それぞれの “S”(ストラテジー、ストラクチャー、システム、シェアードバリュー、スタッフ、スキル、スタイル)が、企業の変革を促進するために考慮すべき要素を示しています。
このフレームワークを使って、企業のDX変革に一貫性を持たせることができると良い結果へと導くことができます。それぞれの要素を統合し、ビジネスのやり方、組織の構造、人々のスキルやスタイルの変革を進めることで、より効果的な変革が実現できるでしょう。
マッキンゼー:7Sフレームワーク
職場環境は感染防止策と相まって、仕事を進めて行く上で必要なコミュニケーションにリモートワーク、オンラインとICTが占める割合が著しく増え、手段としてなくてはならない存在になっています。
既に、否が応でもDXは始まっていることになります。また、そうしないと業務存続すら難しくなっています。
いざ、「CX:コーポレート・トランスフォーメーション」と言っても、
「何から手を付けている?」「変革はするけど、優先順位は……?」
現状の企業を継続するには、既存ビジネスモデル(事業)を継続しつつ、変革も実行し、更に「新しいビジネスモデル(事業)」を立ち上げる。
そこで「新しいビジネスモデル」を立ち上げると言っても、やみくもに行うのでは意味がなく、根拠のあるプランが必要です。
■ 7Sフレームワークとは?
マッキンゼーの7Sフレームワークは、組織の効果的な変革と改善を促進するためのツールです。このフレームワークは、組織の7つの要素を分析し、それらの要素が相互にどのように関連し合っているかを理解することを重視しています。
以下が、7つの要素です:
1.システム(Systems)
2.戦略(Strategy)
3.構造(Structure)
4.スタッフ(Staff)
5.スキル(Skills)
6.共有価値観(Shared Values)
7.スタイル(Style)
7つの “S” は 『ソフトの3S [青]』と『ハードの4S [朱]』 に分かれます。
次回は一つづつ詳解します。