市場のDX化に伴い、ビジネスモデルの変革が求められているのはご理解いただけます。自社の強みを最大限に活かして計画を立てることは非常に重要です。

マーケティングミックス(4P+3P)を活用することは、効率的に事業を立ち上げ成功へと導くための重要な手段です。市場動向をしっかりと把握することで、顧客のニーズや競合状況を把握し、自社の強みを生かした戦略を立てることができます。

そこで今回のBlogシリーズでは、自社の強みを活かしたマーケティング戦略や、マーケティングミックスの要素である4P(Product、Price、Place、Promotion)と3P(People、Process、Physical Evidence)について詳しく解説いたします。

マーケティングミックス: 4P + 3P

マッカーシーの4P が唱えられた1960 年代は、製品などの有形性を対象に発展した、マスマーケティングの時代でした。1970 年以降は、「情報、金融業、旅行、飲食」など様々な分野で目に見えない「サービス商品(無形性)」を対象としたマーケティングへのニーズが起きました。

マッカーシーの【4P】 に、コトラーが【3つのP】 の要素を加えた、
マーケティングミックスが【7P】

サービスマーケティングは、サービス業や製品に付随する機能としてのサービスならではの特性を踏まえたマーケティング戦略です。(※現在米国ではサービス産業がGDP の8 割、日本でも7 割)サービスマーケティングは、『単にサービス業』という分野ではなく、あらゆる業種の顧客接点となります。

■ サービスの特性について

サービスは、以下の4つの特性を持っています。

・無形性 / 非有形性
サービスは形がなく、無形性

・同時性 / 不可分性
サービスは生産と消費が同時に発生する

・非均一性 / 変動性
サービスはだれがいつ提供するかで、品質の標準化できない

・消滅性 / 非貯蔵性
サービスは蓄えることができない

1.無形性 / 非有形性 : Intangibility
形がない為、購入前に体験・体感することができない。可視化することが求められます。導入事例、成功事例、パンフレット、Web サイトで訴える。
【課題】 サービスの有形性を高める

2.同時性 / 不可分性 : Simultaneity( ※密接に結び付く/切り離せない )
サービス提供者と享受者の関係が重要品質、サービスを高め、消費者と信頼関係を築く必要があり、提供者と享受者が同時に存在すること。
例えばマンツーマンサービスを行う場合、サービスを受けられる人は限られる  コンサルティングの場合「セミナー」や、予備校の場合「集合教育」
【課題】 提供者と享受者の関係の重要性
・高い品質
・信頼関係
・距離感、人員的な問題解決
・一度に複数の消費者に対応する、など

3.消滅性 / 非貯蔵性 :Perishability
サービスは、貯蔵、保管はできない。
例)ホテルの部屋、ライブのチケットは期限を過ぎて売れ残ってしまえば、売れない。需要管理と供給管理が必要になる。
<ホテルで言えば>
・アイドルタイム(非ピーク)に割引(チケット)
・ピークには、パート社員を増やす
【課題】受給管理の徹底

4.異質性 / 変動制 : Heterogeneity
サービスは「誰がいつ提供するのか」で品質が異なる。同じ品質で提供し続けるのは困難。例えば、
・美容院:美容師によって、技術(スキル)の違い
・飲食店:作る人(コック・調理師&コンディション)によって味の違い
マニュアルの整備、業務フローの定型化プロセスのマネージメントが必要
(研修トレーニング)
【課題】一定の品質

次回は、マーケティングミックスの「4P+3P 」を1項目づつ、詳しく取り上げます。