「売れるセールスマンと、売れないセールスマンの違いは何???」​

様々な理由がある中、売れるセールスマンは基本的なセールススキルを土台に独自のセールススキルを創りだし、そのスキルを駆使して成約に導いています。​10名の売れるセールスマンには、基本スキルをベースに、十人十色の「やり方」「心構え」を持っています。

しかし、共通している方法が一つだけあります。
​それは「的確な質問をしている」です。​

今回の、営業(セールス)マン Part2 では、​この質問を武器に、顧客とのコミュニケーションをスムーズにとり、どのように成約まで導くかをお伝えしていきます。​

ラポール:rapport [フランス語]​

ラポール:意味は「調和した関係」「心が通い合う関係」​いわゆる先様(顧客)との面談の際、先にお伝えした通り、最初の「対人関係の緊張感」は、心(ハート)が閉ざされた状態です。

​この状態では、「素晴らしい商品説明(プレゼン)」や「切れ味の良いクロージング」をしても、先様の耳にはほとんど入ってきません。​この状態(閉じた心)をオープンにすることが先決です。​

一つのスキルで説明すると、
・ミラーリング(先様の行動に合わせる)
(例) 先様がお茶を飲んだら、こちらもお茶を飲む
・「でも」「けれども」先様の言い回しを否定しない
・先様に「話させる」
→ 話をする「キッカケ(仕掛け)」を作る。例えばトレンドについて、など

質問のスキル Ⅰ

・オープンクエスチョン ​
相手が Yes / No で終わらない質問​。オープンクエスチョンは、先様(お客様)の考え方を聴いたり、現状を探る場合に 多用します。​
→ より多くの情報を引き出すため​

・クローズドクエスチョン  ​
相手が Yes / No で終わる質問​
クローズドクエスチョンは、先様(お客様)の考え方を聴いても、どうもあいまいな事を言い、限定したい場合など、クロージングに近づき入手した情報を整理する場合に使います。​従って、場面ごとに有効な質問を使い分ける必要があります。​
※ 事前に先様(お客様)の扱われている・サービスと周辺情報を整理し、 仮説を立て、質問(何を聞くのか)を準備する。​

質問のスキル Ⅱ

正確さの質問
コミュニケーションが不正確のまま、とらえる場合があります。
時により、曖昧にせず正確な答えを得るための質問です。​
(例)​
・○○○すぎる     → 何と比較して?​
・特定されない名詞   → 誰? どれ? 何?​ (具体的に)​
・中身のない動詞    → どのように?(具体的に)​
・すべき、できない   → やったらどうなる?​
・すべて,いつも,みんな →  すべて?いつも?みんな?​
・これしかない            → ほかの可能性はありますか?​
・分からない             → 分かっていたら、​どんな可能性がありますか?​

傾聴のスキル

先に伝えた通り、まずは「こちら(自分)の聞きたいように聞くのではなく、 先様の言いたい事を、先様の都合通りに聴く!!」これが基本です。
​どんなに効果的な質問をしても、相手に対して誠実に「真剣に話を聴いています」という態度を示すことが、会話を円滑に進める潤滑油になります。​

「私の求める答えは、すべて先様(顧客)が持っている」​

【動作では】
・うなづく、視線を合わせる
・メモを取る
・身を乗り出す

【言葉では】
・単純相槌: 「ほうー」「そうですか」
・反復相槌: 「なるほど、○○社さんとお付き合いがあるのですね」
・要約相槌: 「仰ったことは、○○○と言うことなんですね」
※ 先様(お客様)の話を遮らない、話の腰を折らない

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次回は後編、「ニーズはどこで生まれるか?」を取り上げます。