前回は、「売れるセールスマンと、売れないセールスマンの違いは何?」をテーマに、セールス(営業)マン PART2 の前編をお届けしましたが、今回は、セールス(営業)マン PART2 の「後編」をお届けします。

ニーズはどこで生まれる?

提供していた商品・サービスを使う視点のみならず、お客様を取り巻く環境範囲を詳しく知ることで、​ニーズはより大きな視点で捉えられます。​

例えば、① 印刷物を発注してくれるところで​ニーズが発生している?​
→  NO !  ニーズは図の ② のところで発生する  ​

・「競合より優れたところを伝えたい」とか    ​
・「お客様のお客様に、商品の利便性を正確に​伝えたい」とか

【確認】:​ニーズとは、お客様が「何か」を改善あるいは達成したい、といった
お客様の願望の事
​※ ニーズは時に「明確に」、または「漠然と」表現されます
​ → これをとらえる​

ニーズの生まれるステップ

先様(お客様)は環境の変化などにより、現状の業務を進める中で、周り(市場含む)の環境変化に伴い「どうも、以前よりも滞る」など不満や「気持ち悪さ」を感じていても、現状は大きな問題なく回っているので・・・、と、漠然とした不満を持っています。
セールスマンはこの漠然とした不満に対して明確な危機感、問題意識を持たせる必要があります。

1.  問題に対し漠然とした不満を感じる

2.  問題・障害を認識し、不満感を持つ

3.  完全な状況や不満感を解決する必要性を認め、解決したいという「欲求」を持つ

潜在ニーズと顕在ニーズ

■ 潜在ニーズ​
お客様が何を望んでいるのか、明確にイメージ出来ないニーズを言います。​
また、明確か曖昧か判断できないニーズも潜在ニーズです。​
(例)「ダイレクトメールはそれなりの効果はある​のだけど、予算との兼ね合いがねー・・・」とか。


■ 顕在ニーズ
お客様が望んでいるもの、それを手に入れた状態が明確にイメージでき、
お客様の解決意欲が見えるニーズが「顕在ニーズ」です。​
(例)「ダイレクトメールにQRコード(PURL)を​つけレスポンスレートを
上げるDMを打ちたい」
​とか。​

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価値の天秤:sales

スキルのあるセールス(営業)マンは、問題・困難・不満の重みを認識させる

セールス(営業)マンは、どうしても一方的に顧客を説得しようと考えがちです。​従って、自社の商品・サービスがいかに優れていて有益なのかの説明(プレゼン)に注力し、売り込むためのトーク力に比重を置いています。​

それは顧客の視点に立つと・・・・
​自社(顧客・お客様)のニーズを、理解していない​うちから商品・サービスの説明をされても、うんざり​するばかりです。​
「自分の売り上げにしか興味のないセールス(営業)マンだな・・・!」
​「こちらの状況を知らずに、いい気なもんだ!!」 と​思われています。​
いわゆる「売り!売り!」を前面に出した、​押し売りです。​

まとめ:​セールス(営業)マン Part2

今回お伝えしてきたことは、「聴く」こと「傾聴のスキル」が中心でした。
​セールス(営業)マンは、自社の製品・サービスを売りに導き、成果を上げることが仕事です。​
自身の成果を優先するあまり、まさに「売り!売り!」の姿勢(気持ち)が前面に出すぎ、先様(お客様)本来の「伝えたい情報」を自分の都合に合わせて聞き取ってしまい、真意を受け取れずに、残念ながら結果的に失注するケースが多いセールス(営業)マンは沢山います。​

是非、お客様の表明する言葉とその内容、「しぐさ」などの行動を聴き取り、成果に繋げてください。​